気づきの旅へ

「想像してごらん、国境のない世界を」と歌ったのは、ジョンレノンですが、一人の人間を国として考えれば、国境というか境目は、皮膚なのかなと思います。

皮膚の内側には自我(エゴ)があり、外側には世界があります。

私は整体師なので、皮膚から関節や筋肉にアプローチします。
いわば、国境を超える侵略者です。(笑)

整体の後に患者さんが良く口にしてくれるフレーズで「軽くなった感じ」というのがあります。
これは実は、血行が良くなったというだけではなく、自我と世界の境界があいまいになった感覚なのかも、などと、たまに考えたりします。

そのまま「軽くなる」方向をどこまでも突き進めばどういった境地に到着するのかな。

自我を捨てることはできませんが、自我に気づくことはできます。
たとえば、怒りの感情を捨てることはできなくても、私は今怒っている、と気づくことはできます。

怒り

そうやって、徹底的に気づくということ繰り返えせば、自我はだんだん小さくなっていきます。
なぜなら自我は「気づかれる」ことにすごく弱いから。
不慣れだから。(笑)
そうすれば「国境」もしだいにあいまいになり、世界とつながっているというか、一体となっている感覚が得られるはずですね。

そういう瞬間、ふと体に目を向けてみると、筋肉はゆるみ、呼吸はすごく深くなっているでしょう。
そのレベルに達すると、体の不調とかも感じなくなるので、もう整体師は必要ないということですね。(笑)

震災後、ひんぱんに「つながる」とか「絆」とか言われましたが、そういう言葉が出てくるということは、前提として、一人一人の人間がばらばらに生きているという認識があるからなのでしょう。

私たちはすでにつながっていて、やるべきことは、そのことに気づくだけなのでは?

整体で体を癒すことは、気づきのための準備になります。
準備が終わったら、新しい気づきの旅へでかけましょう。