死ぬかと思った

ある寒い日でした。
私は訪問整体に行く途中で、いつものように鼻歌まじりで、車を運転していました。
で、突然舐めていた飴が口の中で転がって、すぽっ、ていう感じで、喉にはさまってしまったのです。
はさまった飴は、ごつごつしたとても大きな生姜飴でした。

すぐに吐き出そうとしましたが、全く動く気配がありません。
つまり、呼吸が全くできないのです。
続けて何度も吐き出そうとしましたが、やはり全く動きません。

突然のことにパニックになりました。
ですが、自力で運転して病院に行くしかない、と思う程度には冷静でした。

思いっきり息を吸い込もうとすると、
ヒィーー、ヒィーー、とすごくわずかにですが息が入ってきます。

そして、何度目かに息を吸い込もとした時、すとんと、飴が食道に落ちて行きました。
なんとか、呼吸を再開することができたのです。

すごく長い時間だったような気がしますが、せいぜい1分ぐらいの出来事だったのかもしれません。
そんな短い時間なのに、呼吸ができないということは、たちまち生命が危機にさらされるということなんですね。

「生きるは息る」の逆フレーズ、「息ないは生きない」をまさかの体感。(笑)

呼吸ができるということが、こんなにありがたいことだとは。
と、その時思いました。
周りの風景も、どことなく輝いているような気がしました。

呼吸することで生きていられる訳ですから、より良い呼吸すれば、より良く生きられる、となるのかな。

その後運転を続けながら、ハリウッドのアクション映画に出てくるタフガイみたいに、「地獄から、まい戻ってきたぞ」とつぶやいてみました。(笑)
そして、新しい生姜飴を口の中に放り込んだのでした。