呼吸と自然治癒力

呼吸と自然治癒力

患者さんからいただいた学び

整体師を始めたばかりの頃、どんな症状の人にも共通の「押すと痛い場所」があることに気づきました。
解剖学の本で調べると、そこの場所にあるのは、「呼吸」に関わる筋肉、「呼吸筋」でした。

中でも特に、吸気筋(息を吸う時に働く筋肉)である胸鎖乳突筋と斜角筋(下図)が固くなっている人が多かったです。
このことは、体に辛い症状がある人は「肩を使った呼吸をしている」ということを示しています。

呼吸筋の画像

(医道の日本社 「身体運動の機能解剖」より転載)

辛い症状がある人は、皆さん必ず呼吸が浅くなっていたのです。

何度か施術させていただいて、症状が軽くなるとともに、呼吸も深くなっていくのでした。
そして、最初の頃は、押すと痛かった場所が、押しても痛くなくなっていくのです。

人間の体は、どこを押しても痛くなくて正常なんだな。
人間の体は、深い呼吸ができて正常なんだな。

患者さんの体の変化からたくさんの学びをいただきました。
そのいただいた学びを、整体の施術という形でお返ししなければならない、と思いました。

呼吸を深めれば辛い症状も楽になる

辛い症状がある人が呼吸が浅くなっているのなら、呼吸を深めれば辛い症状も楽になるのでは?
自然にそう考えるようになりました。
そして、とにかく患者さんの「呼吸を深める」ことをテーマに施術していこう!と思いました。

具体的には、どんな症状の人にも、呼吸筋を必ずゆるめるようにしていきました。
それが、現在のメイン施術である、「背骨の矯正」につながっています。
(背骨が柔らかくなると、胸鎖乳突筋も斜角筋も肋間筋もゆるみます)

肩こりや腰痛の人は、そもそも症状を改善する上で、呼吸筋をゆるめることが不可欠なので、症状と呼吸筋との関連性がイマイチ分かりませんでした。
ですが、膝痛の人に対しても呼吸筋をゆるめるようにしたところ、施術前の検査で、以前より症状の改善が早くなり、施術効果が長く続くようになったのが分かりました。

呼吸と自然治癒力

以上のことから、「整体」と「呼吸筋」と「辛い症状」の関係は下記のようになります。

整体の施術で呼吸筋をゆるめた。(呼吸が深くなった、姿勢が良くなった)

自然治癒力が高まった。

辛い症状が楽になった。

「〇〇呼吸法」について

〇〇呼吸法というのが、巷にあふれていますが、私は日常生活の呼吸を深めることができるなら、どんな呼吸法を行っても良いと思います。(私自身は、ピラティス、気功体操などを行っています)

大切なのは、特別な呼吸法を行う5分間ではなく、日常生活の中での呼吸です。

日常生活の中での呼吸が深まることが、自然治癒力を高めてくれることになるからです。

呼吸法のイラスト

ブナの木整体院の呼吸法

当院では、呼吸筋をゆるめたり、お腹のインナーマッスル(腹横筋、骨盤底筋など、下図)を収縮させたり、さまざまな呼吸法を、患者さんの症状に合わせて使います。

インナーユニットのイラスト

目的は日常生活の呼吸を深めるということです。(同時に、姿勢矯正へのアプローチにもなります)

それが自然治癒力を高め、あなたの辛い症状が改善する速度を早めます。